企業のWeb担当者様から「自社サイトをリニューアルしたいけれど、どのCMSを選べばいいか分からない」というご相談をよくいただきます。

CMS(コンテンツ管理システム)は、専門的なHTMLやCSSの知識がなくてもWebサイトを更新できる便利なシステムです。しかし、世の中には数多くのCMSが存在し、適当に選んでしまうと「機能が足りない」「運用コストが膨らんだ」といった失敗に繋がりかねません。

本記事では、アサノクリエイトで数多くのWeb制作を手掛けてきたプロの視点から、検索流入を狙うオウンドメディアや企業サイト構築に最適なCMSを厳選して比較・解説します。

📝 目次

1. CMS導入前に知っておくべき「選び方の基準」

CMSを比較検討する前に、まずは自社の「要件」を整理することが最も重要です。以下の3つの基準を念頭に置いておきましょう。

  1. 運用体制とITリテラシー:誰が記事を更新するのか?エンジニアは社内にいるか?
  2. カスタマイズ性:将来的に機能(EC機能や会員サイトなど)を拡張する予定はあるか?
  3. セキュリティと保守体制:システムのアップデートや脆弱性対策を自社で行えるか?

チームでWebサイトの要件定義をしている様子

💡 ポイント:初期費用だけでなく「ランニングコスト」も確認を!
・オープンソース(無料)のCMSであっても、サーバー代、保守管理費、セキュリティ対策費などが毎月発生します。導入前に数年スパンでの総コスト(TCO)を計算しておくことが大切です。

2. 代表的なCMSをプロの視点で徹底比較(料金比較表あり)

ここからは、現在主流となっている3つのタイプから、代表的なCMSをピックアップして比較します。

世界シェアNo.1の王道「WordPress」

インターネット上のWebサイトの4割以上がWordPressで作られていると言われるほど、圧倒的なシェアを誇ります。

  • メリット: 無料で使え、テンプレート(テーマ)や拡張機能(プラグイン)が星の数ほど存在します。ネット上に情報が多いため、トラブル解決もしやすいです。
  • デメリット: 自由度が高い反面、セキュリティ対策やバージョンアップを自社(または保守業者)で定期的に行う責任が伴います。

デザイン特化のノーコードSaaS「STUDIO」

近年、日本国内の企業サイトで急速にシェアを伸ばしているのが、SaaS(クラウド)型のノーコードツールです。

  • メリット: サーバーの契約や面倒な保守管理が一切不要です。ブラウザ上で直感的にデザインを作成でき、洗練されたサイトをスピーディーに公開できます。
  • デメリット: 複雑なシステム連携や、数千記事を超えるような大規模なメディアサイトの構築には不向きな場合があります。

多様なデバイスでWebサイトを表示しているイメージ

開発者向けのモダンな選択肢「microCMS」

「ヘッドレスCMS」と呼ばれる新しいジャンルの日本製CMSです。見た目(フロントエンド)とデータ管理(バックエンド)が切り離されているのが特徴です。

  • メリット: 表示速度が非常に速く、アプリやサイネージなど複数のプラットフォームに同じコンテンツを配信できます。セキュリティも強固です。
  • デメリット: 導入にはReactなどのモダンなWeb開発の専門知識が必須となります。

【ひと目でわかる】3大CMSの料金・特徴比較表

導入にかかるおおよそのシステム利用料(自社で運用する場合のインフラ代を含む)と特徴をまとめました。

CMS初期費用 (目安)月額費用 (目安)コストの内訳・特徴
WordPress0円〜約1,000円〜サーバー・ドメイン代のみ。※構築・デザインや保守を外注する場合は別途数十万円〜の費用が発生します。
STUDIO0円0円〜約9,800円サーバー代込み。独自ドメインやCMSを本格利用するには有料プラン(月額約3,000円〜)の契約が必要です。
microCMS開発費(中〜高)0円〜約15,000円〜ツール自体の利用料は無料〜安価ですが、初期のフロントエンド(見た目の部分)の開発コストが大きくかかります。

3. 【目的別】自社に最適なCMSはどれ?

それぞれの特徴を踏まえ、目的別におすすめのCMSを分類しました。

  • とにかく費用を抑えて、自社で自由にブログやメディアを育てたい 👉 WordPress がおすすめ。プラグインを活用すればSEO対策も柔軟に行えます。
  • 保守管理の手間をゼロにして、デザイン性の高い企業サイトを作りたい 👉 STUDIO などのSaaS型がおすすめ。エンジニア不在のチームに最適です。
  • 表示速度を極限まで高め、スマホアプリともコンテンツを連携させたい 👉 microCMS がおすすめ。初期開発コストはかかりますが、最高品質のUXを提供できます。

4. CMS選びに関するよくある質問(FAQ)

お客様からよくいただく疑問にお答えします。

Q. WordPressはセキュリティが危険だと聞きましたが本当ですか?

A. 世界中で利用されているため、ハッカーに狙われやすいのは事実です。しかし、推測されにくいパスワードを設定し、システムやプラグインを常に最新状態にアップデートしていれば、リスクは大幅に軽減できます。不安な場合はセキュリティ保守を専門業者に委託することをおすすめします。

Q. 途中でCMSを別のものに乗り換えることは可能ですか?

A. 可能ですが、記事データや画像の移行作業、デザインの再構築が必要になるため、時間とコストが大きくかかります。そのため、最初の段階で数年後の運用を見据えて慎重に選定することが重要です。

5. まとめ:目的と運用体制に合わせて最適な選択を

「有名なCMSだから」「他社が使っているから」という理由だけで選ぶと、後々運用が立ち行かなくなるケースが少なくありません。

自社がWebサイトで何を達成したいのか(リード獲得、採用強化、ブランディングなど)、そして誰がどうやって運用していくのかを明確にした上で、最適なツールを選びましょう。

アサノクリエイトでは、お客様のビジネス課題をヒアリングした上で、最適なCMSの選定からサイト制作・運用サポートまでをワンストップで承っております。Webサイトの新規立ち上げやリニューアルでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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